朝晩の冷え込みが一段と増し、秋から冬へと季節が移り変わる時期を迎えました。
このような季節の変わり目は、1日の気温差が大きくなることに加え、気圧の急激な変化も起こりやすいため、体調管理が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
さまざまな体調不良があるなかで、「めまい」を引き起こす疾患のひとつである「メニエール病」は、寒冷前線の通過や低気圧といった気象条件とも関係があるといわれています。
今回は、このメニエール病についてのクイズをご用意しました。
ご自身の知識の確認や腕試しとして、ぜひ挑戦してみてください。
問題
メニエール病に関する次の文章について、正誤をお答えください。
『メニエール病とは回転性めまい、耳鳴り、難聴を3大症状とする内耳性の疾患であり、働き盛りに多く、統計的に男性に多く発症している。』

正解
× 誤り
統計的には30歳代後半から40歳代前半に多く発症します。専門職や技術職に多いですが、大きな男女差はありません。
精神的・肉体的なストレスや睡眠不足が発症の要因となり、夜間や深夜ではなく、活動時間帯に発症することが多い疾患です。
また、寒冷前線や低気圧などの気象との関係もあるといわれています。
メニエール病の症状
めまいは突発的に生じ、10分から数時間程度続くとされています。めまい発作中には、吐き気(悪心)、冷や汗、頻脈などの自律神経症状を伴うことが多くみられます。
メニエール病は、めまい発作に難聴や耳鳴り、耳が詰まったような感じ(耳閉塞感)といった「蝸牛(かぎゅう)症状」を伴うのが特徴です。蝸牛症状は、めまい発作と同時に現れたり悪化したりし、めまいが治まるにつれて回復や軽快をしますが、めまい発作が始まる前に先行して現れることもあります。
通常、初期には低音が聞こえにくくなる難聴(低音障害型難聴)を示し、症状が進行するに伴って高音の障害も生じてきます。小さい音は聞こえない一方で、少し大きな音や高い音が響いて大きく聞こえるようになります(補充現象)。
メニエール病の治療
メニエール病の急性期では、抗めまい薬、吐き気止め(制吐薬)、および心身の安静が基本となります。めまいがひどい場合は点滴(補液)を行い、不安が強い場合には抗不安薬を用います。
難聴を合併している場合には、副腎皮質ステロイドや浸透圧利尿薬などを状態に応じて選択します。
メニエール病の発作と発作の間(発作間欠期)には、発作を予防する対策として、保存的治療、内リンパ嚢(のう)開放術、選択的前庭機能破壊術などが行われます。
1. 保存的治療
・生活指導(過労・睡眠不足・ストレスの回避)、心理的アプローチ
・薬物治療(浸透圧利尿薬、内耳循環改善薬、抗不安薬、ビタミンB12、漢方薬)
↓
2. 中耳加圧治療
↓
3. 内リンパ嚢開放術
↓
4. 選択的前庭機能破壊法
※身体への負担が少ない(低侵襲な)治療で有効性が確認されない場合、より負担の大きい(侵襲性の高い)治療へと段階的に移行します。
※状態によっては、1から3または4へ、あるいは2から4へ治療の段階をスキップすることもあります。
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