薬剤師BLOGS
Pharmasist's Blog

2026.10.22

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【クイズ】喘息発作(急性増悪)時の治療について、以下の内容は正しい?誤り?

朝晩の冷え込みと乾燥が強まるこの時期、気管支喘息の悪化(急性増悪)で来局される患者さまが増加します。今回は、現場での適切な吸入指導や処方監査に直結する「喘息発作時の治療薬」に関するクイズです。

毎日の服薬指導の知識チェックとしてぜひ挑戦してみてください!

問題

喘息発作(急性増悪)時の治療について、以下文章の正誤をお答えください。

「喘息症状の程度が軽度においては、長時間作用性吸入β2刺激薬を用いて自宅で治療を行うことができる。」

 正解

× 記載内容は誤り

喘息発作(急性増悪)時の治療において、喘息症状の程度が軽度である場合は、短時間作用性β2刺激薬(SABA)を用いて自宅で治療を行うことができます。
なお、長時間作用性吸入β2刺激薬(LABA)は、発作治療薬ではなく長期管理薬(コントローラー)として使用される薬剤です。

気管支喘息の治療方法

喘息の病態は慢性的な気道炎症と気道狭窄であるため、長期にわたる管理が必要です。治療は、炎症を改善するための「抗炎症薬」と、気道狭窄を改善するための「気管支拡張薬」の併用が基本となります。

また、治療薬には喘息症状を長期的に管理するための「長期管理薬(コントローラー)」と、「発作治療薬(リリーバー)」があります。高濃度の薬剤を気道局所に作用させつつ全身の副作用を防ぐ目的で、主に吸入薬が使用されます。

治療を行っても症状のコントロールが不十分な場合は治療のステップアップを行い、治療が奏功してコントロールされた状態が3~6ヶ月以上維持されていれば、治療のステップダウンを考慮します。

  • 軽症間欠型
  • 軽い喘息症状が月1回未満の場合は、症状発現時にβ2刺激薬を頓用し、原則として長期管理薬は必要としません。症状が月1回以上みられる場合は、長期管理薬として低用量吸入ステロイド薬が推奨されます。

  • 軽症持続型
  • 低用量吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の併用が推奨されます。両者の配合剤の代わりに中用量吸入ステロイド薬単剤を用いたり、長時間作用性β2刺激薬の代わりに長時間作用性抗コリン薬、テオフィリン徐放製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬のいずれかを用いたりすることも可能です。

  • 中等症持続型
  • 中~高用量吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の併用が推奨されます。これで不十分な場合は、長時間作用性抗コリン薬、テオフィリン徐放製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬のいずれか、あるいは複数を併用します。

  • 重症持続型
  • 高用量吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬に加え、長時間作用性抗コリン薬、テオフィリン徐放製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬の複数を併用します。喘息コントロールが困難な難治症例では、抗IgE抗体製剤や抗IL-5抗体製剤の使用を検討します。経口ステロイド薬は短期間の間欠的な投与を原則とし、可能な限り連用を回避します。


吸入ステロイド薬(長期管理薬・コントローラー)について

局所抗炎症作用に優れ、気道炎症を改善するとともに全身への影響も少ない薬剤です。吸入ステロイド薬は、喘息治療薬の中でも最も効果的な治療薬であると考えられています。

吸入ステロイド薬の副作用として、口腔・咽頭カンジダ症や嗄声(させい)など局所の症状が多数報告されているため、吸入後は必ずうがいをするよう指導します。


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