今年はカレンダーの並びが良く、お休みを繋げて長めの「シルバーウィーク」を過ごされる方もいらっしゃるかもしれませんね。
さて、9月21日は「敬老の日」です。
連休中はご家族が帰省され、ご高齢の患者さまのお薬や体調について、ご家族から相談を受ける機会も増える時期ではないでしょうか。
今回は敬老の日にちなみ、服薬指導のベースとなる「加齢による生理機能の変化」に関するクイズをご用意しました。
日々の安全な薬物療法を支える知識の再確認として、ぜひチャレンジしてみてください!
問題
高齢者の生理機能に関する以下の内容について、正誤をお選びください。

正解
✕(誤り)
加齢により消化器の機能は低下しますが、薬物の吸収への影響は少ないといわれています。
加齢による生理機能の変化
薬剤の薬理作用は、吸収、体内での分布、代謝、排泄によって変化します。
高齢者の場合はこれら生理機能の低下により、若年者に比べて薬物有害事象(中毒症状、薬物アレルギー、薬効が強く出すぎる、血中濃度過上昇による臓器障害など)を起こす可能性が高くなります。
- 薬物吸収
加齢により消化器の機能は低下しますが、薬物吸収への影響は少ないといわれています。
- 体内分布
体内分布の変化は、水分と脂肪の変化に伴うものが大きいです。
加齢に伴い皮膚が光沢を帯びたようになったり、皺が増えてくるのは、細胞内水分量の減少が影響しています。
高齢者は若年者に比べ体内水分量が減少するため、水溶性薬物の分布容積が減ります。つまり、水溶性の薬物濃度が上昇することになります。
逆に脂肪組織は増加するため、脂溶性薬物の分布容積が増加し、体内に多く蓄積するようになります。また、血清アルブミンが低下すると蛋白結合率が減少するため、注意が必要です。 - 薬物代謝
薬物代謝の中心は肝臓であるため、その機能が薬物の効果や副作用に大きく係わります。
加齢とともに肝血流量の減少や肝代謝酵素の働きも低下するため、主に肝臓で代謝を受ける薬物では血中濃度の上昇や作用持続時間の延長により、薬効の増強や副作用を生じやすくなります。
- 薬物排泄
薬物排泄で重要な腎臓は、加齢によりネフロンの減少、腎血流量の減少とともに、糸球体ろ過速度および尿細管分泌能が低下するので、薬物の尿中排泄速度が低下します。
腎排泄型薬物では、その体内消失が遅れるため薬効の増強や副作用を生じやすくなります。 - 薬物への感受性
薬物によっては血中濃度が同じでも反応性が変化するものがあります。
β遮断薬やβ刺激薬に対する感受性は低下し、ベンゾジアゼピン系の薬剤や抗コリン系の薬剤に対する感受性は亢進します。
➤【無料お試し】JPラーニングに収録されている他の症例問題も見てみる
JPラーニングには、今回体験いただいたような「1問1答のドリル形式」で、通勤中や休憩などのスキマ時間を使って、計画的に研修認定薬剤師の単位を取得できます。
まとまった時間がなくても、効率よくスキルアップが目指せるため、忙しい薬剤師のみなさんにぴったりです。
「スキマ時間」を「確かな実践力と単位」に変える新しい学びを、今日からスタートしませんか?
▼ あなたにぴったりのコースは?
認定薬剤師の取得を目指すなら、新規コース
認定薬剤師の更新用の単位取得なら、更新コース

