秋冬はインフルエンザやRSウイルスなど、小児の高熱を伴う感染症が流行する季節です。
これからの時期、夜間や休日の対応などで、熱性けいれんに慌てる保護者の方から「解熱剤とけいれん止めの坐薬、どちらを先に使えばいいの?」と相談を受ける機会も増えるのではないでしょうか。
今回は、小児科領域の服薬指導で必ず押さえておきたい「ジアゼパム坐剤とアセトアミノフェン坐剤の併用」に関する実践的なクイズをご用意しました。
日々の窓口応対の自信に繋がる知識の再確認として、ぜひチャレンジしてみてください。
問題
熱性けいれんに対するジアゼパム坐剤とアセトアミノフェン坐剤併用時の注意として、次の文章が適切であれば「〇」、不適切であれば「✕」を選んでください。
そのため、アセトアミノフェン坐剤を先に使用し、30分後にジアゼパム坐剤を使用するよう指導します

正解
✕(不適切)
ジアゼパム坐剤(ダイアップ)とアセトアミノフェン坐剤(アンヒバなど)が同時に処方された場合は、ジアゼパム坐剤を先に使用します。
ジアゼパムは脂溶性が高いため、アセトアミノフェン坐剤を先に使用すると、その基剤にジアゼパムが吸収されて十分な効果が得られなくなる恐れがあります。
ジアゼパムの吸収は約30分で完了するため、アセトアミノフェン坐剤はジアゼパム坐剤の使用後、30分以上の間隔をあけて使用します。
発熱時、ジアゼパム使用上の注意
熱性けいれんは発熱早期に起こりやすいこと、ジアゼパム坐剤の有効血中濃度到達時間は15~30分であることから、37.5℃の発熱を目安として1回0.4~0.5mg/kg(最大10mg)を使用し、発熱が続いていれば8時間後に同量を追加します。
鎮静やふらつきの副作用に留意し、これらの既往がある場合は少量投与も考慮する必要があります。ジアゼパムの予防投与を行う期間は、最終発作から1~2年、もしくは4~5歳までの投与が良いとされています。
ジアゼパム坐剤は使用法や持ち運びが容易であることから、保護者が安易に使用し過剰投与につながる危険性があるため、あらかじめ十分な説明が必要です。 なお、ジアゼパムの投与は坐剤には限られず、シロップや散剤(セルシンなど)が使用されることもあります。
また、ジアゼパムが使用困難な場合(重症筋無力症、緑内障、ジアゼパムアレルギーなど)では、適応外ではありますが抱水クロラール坐剤(エスクレ坐剤など)が代わりに使用されることもあります。
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