薬剤師BLOGS
Pharmasist's Blog

2023.10.23

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<今さら聞けない!認定薬剤師シリーズ>認定薬剤師の申請について

もくじ

子育て中だけど復職のために、期限が切れてしまった認定薬剤師の再申請をしたい!

かかりつけを算定するという会社の指示で認定薬剤師を初めて目指しています!

などなど...認定を目指す背景は人それぞれですが、制度も複雑で、電子申請など制度開始から申請方法や学習方法も変わっている認定薬剤師制度。

こちらの記事では、今さら聞けない認定薬剤師の申請に関して解説いたします。


認定薬剤師とは?

そもそも認定薬剤師とは一体何なんでしょうか?

それは、「自己研鑽により資質向上努力を継続している」薬剤師であることの証です。認定を持っていることで、薬剤師として日々自己学習を通し、専門性が高い知見・スキルを持っていることを対外的に示すことができます。

かかりつけ薬剤師や地域支援体制加算の要件にも"認定薬剤師"が必要です。様々な認定制度がありますが、認定薬剤師は薬剤師の中でもっともスタンダードな資格といえるでしょう。


認定薬剤師になるには?

では、認定薬剤師になるにはどうすればよいのでしょうか?認定薬剤師になるには、研修会への出席や自己学習によって40単位以上を取得し、薬剤師認定制度認証機構(CPC)に認証された認定薬剤師認証研修機関(研修プロバイダー)に申請をする必要があります。

認定を受けるステップは次の通りです。


1)研修手帳(台紙)を入手、もしくは認定電子システムに登録します

これまで紙の研修手帳に取得した単位シールを貼付するのが主流でしたが、現在は電子での申請も可能になりました。

申請を予定している研修機関の条件を確認し、取得した単位シールを管理しましょう。G13薬学ゼミナール生涯学習センターへの申請の場合は、HPよりダウンロードした研修台紙に単位を貼付して管理をします。※研修手帳での申請も可能です。


2)研修会への出席やe-ラーニングなどで研修単位を集めます

新規認定に必要な単位は40単位以上。研修会への出席やe-ラーニング、自己学習などで単位を集めていきます。

研修会の一覧は認定薬剤師.com から閲覧が可能、また e-ラーニングも多数のサービスが存在します。時間とお金、自分が学習をしたいと思う内容なのか、などを考慮に入れながら継続的に学習を進めていきましょう。


Check!学習を進める上での注意点

単位は薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認定した研修機関が発行をします。どの研修機関が発行した単位も申請に使うことが可能ですが、申請をする研修機関ごとに条件が異なります。申請をするときになって慌てないよう下記の内容を確認しておくと良いでしょう。

  • 1日の上限単位数
    1日に取得できる単位の上限数です。例えばG13薬学ゼミナール生涯学習センターであれば1日6単位までと決まっています。
  • 他プロバイダー(研修機関)の単位受入れ条件
    単位の発行元と申請をする研修機関が異なる場合、単位の受け入れ条件に制限がある場合があるので気を付けましょう。例えばG13薬学ゼミナール生涯学習センターへの申請であれば、他プロバイダーの受入れ条件は新規申請の場合、40単位中20単位まで、更新申請の場合は、5単位以上薬学ゼミナールが発行した単位を使用することが条件です。

3)40単位以上集まったら研修機関に提出します

認定薬剤師の認定を行う研修機関は全国で20程度あります。どの研修機関に申請をしても同じ「認定薬剤師」に変わりはないため、研修機関ごとに定められた条件を確認し、最適な研修機関に申請をしましょう。

研修機関の一覧はコチラ:認定薬剤師.com  https://ninteiyakuzaishi.com/

毎年5単位以上単位を取得していれば過去4年以内の単位を利用することが可能です。


Check!認定薬剤師の申請に必要な書類は?

申請に必要な書類は研修機関によって異なります。ここではG13薬学ゼミナール生涯学習センターでの申請を例に必要な書類を見ていきましょう。


これらの書類を用意して不備がないよう記載をしたら、申請料を振込み書類を郵送します。申請に際して不明な点があった場合は、遠慮せずに研修機関に相談をしましょう。不備があった場合、申請料の返金がなされないケースもあります。

また最近は電子申請が可能な研修機関もあります。申請先の研修機関の最新の情報を確認してから申請をするようにしてください。


4)認定薬剤師として認定!

研修機関の審査状況にもよりますが、1か月~で認定薬剤師の認定証がお手元に届きます。

晴れて認定薬剤師デビューです。以後3年ごと、毎年5単位の学習で認定を継続していく必要がありますので、忘れずに学習を進めましょう。


まとめ

認定薬剤師の申請に関して、どの程度知っていましたか?申請自体は難しくないものの、制度を理解していないと、更新の学習を忘れてしまったり、申請に不備があったりと、せっかくの学習も無駄になってしまいます。

この3点をしっかりと押さえて、認定薬剤師を目指しましょう!


※こちらの記事は2023年11月現在の情報を元に執筆しています。
最新の情報は各研修機関のサイトをご確認ください。

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