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薬剤師BLOGS
Pharmasist's Blog

2024.07.31

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<今さら聞けない!認定薬剤師シリーズ> 認定薬剤師になるには?

もくじ

 令和6年調剤報酬改定では地域支援体制加算の届け出にかかりつけの実績が求められ、ますます薬剤師の必須の資格となった認定薬剤師。

すでに資格を持っている薬剤師も多い中で、これから初めて認定を取ります!数年前に認定を受けたが、期限が切れてしまいました!などなど、これから新規申請をしようと考えている方もいらっしゃるかと思います。

そういった方の中には、認定薬剤師になるためにどのような手続きが必要なのか不安な方もいらっしゃるでしょう。

こちらの記事では、今さら聞けない認定薬剤師の新規申請に関して解説いたします。

認定薬剤師とは?

認定薬剤師認証研修機関協議会が運営する認定薬剤師.comには、認定薬剤制度について次の通り記載されています。

認定薬剤師の種類はいくつかありますが、かかりつけの要件とされている、生涯研修認定制度の認定薬剤師は、認定薬剤師の中でも最もスタンダードな資格です。

薬剤師の資格は更新制ではありません。薬学知識や疾患の知識を常にアップデートし、自己研鑽を行っていることの証である認定薬剤師は、今後の地域包括ケアで活躍する薬剤師にも必須の資格と言えるでしょう。

認定薬剤師になるには?

認定薬剤師になるためには、研修会への出席や自己学習によって得られる研修単位を40単位以上取得し、薬剤師認定制度認証機構(CPC)に認証された認定薬剤師認証研修機関(研修プロバイダー)に申請をする必要があります。

認定を受けるまでの流れは下記になります。

研修手帳(台紙)を入手、もしくは認定電子システムに登録する

これまで紙の研修手帳に取得した単位シールを貼付するのが主流でしたが、現在は電子での申請も可能になりました。

申請を予定している研修機関の条件を確認し、取得した単位シールを管理しましょう。G13薬学ゼミナール生涯学習センターへの申請の場合は、HPよりダウンロードした研修台紙に単位を貼付して管理をします。※研修手帳での申請も可能です。

研修単位を集める

新規認定に必要な単位は40単位以上です。研修会への出席やe-ラーニング、自己学習などで単位を集めていきます。

研修会の一覧は認定薬剤師.com から閲覧が可能で、 e-ラーニングも多数のサービスが存在します。時間とお金、自分が学習をしたいと思う内容なのかなどを考慮に入れながら継続的に学習を進めていきましょう。

ちなみに新規申請に必要な40単位は、過去4年間で取得した単位を合算することができます。ただし、1年に5単位以上は単位取得が必要になりますので、ダラダラと学習はせず、期限を区切って早めに40単位を取り終えることをお勧めします。

40単位以上集まったら研修機関に提出する

薬剤師認定制度認証機構(CPC)が定めた研修・認定を行う研修機関は、全国で30程度あります。どの研修機関に申請をしても同じ「認定薬剤師」に変わりはないため、研修機関ごとに定められた条件を確認し、最適な研修機関に申請をしましょう。

研修機関の一覧は下記になります。

研修機関名(2024.8.1現在)
G01 公益財団法人 日本薬剤師研修センター G15 埼玉県病院薬剤師会生涯研修センター
G02 東邦大学 薬学部 G16 一般社団法人 日本女性薬剤師会
G03 一般社団法人 薬剤師あゆみの会 G17 日本大学 薬学部
G04 慶應義塾大学 薬学部 G18 一般社団法人 薬局共創未来人財育成機構薬剤師生涯研修センター
G05 一般社団法人イオン・ハピコム人材総合研修機構 G19 昭和大学 薬学部
G06 明治薬科大学 G20 一般社団法人 ソーシャルユニバーシティ 薬剤師生涯学習センター
G07 神戸薬科大学 G21 公益社団法人 神奈川県薬剤師会
G08 公益社団法人 石川県薬剤師会 G22 近畿国立病院薬剤師会
G09 新潟薬科大学 G23 一般社団法人 上田薬剤師会
G10 北海道科学大学 G24 学校法人 京都薬科大学
G11 星薬科大学 G25 公益社団法人 日本薬剤師会
G12 一般社団法人 昭薬同窓会・平成塾 G26 公益社団法人 東京都薬剤師会
G13 一般社団法人 薬学ゼミナール 生涯学習センター G27 大阪医科薬科大学薬学部
G14 北海道医療大学    

申請について

申請の方法や提出書類は研修機関によって様々です。PECSのように電子申請ができる研修機関もあれば、郵送によって申請をする研修機関もあります。

ここでは、JPラーニングの認定機関であるG13一般社団法人 薬学ゼミナール 生涯学習センターの申請方法について記載します。

申請時に提出するものは下記になります。

提出書類は多くの場合、研修機関のHPからダウンロードすることができます。不備が無いよう最新の情報を確認しておきましょう。

認定薬剤師として認定!

申請書を提出してから、1か月~で認定薬剤師の認定証がお手元に届きます。(※研修機関や状況によって期間は異なります)晴れて認定薬剤師デビューです。以後3年ごと、毎年5単位の学習で認定を継続していく必要がありますので、忘れずに学習を進めましょう。

学習時・申請時の注意点

1日の上限単位数に注意

研修機関によって、1日で取得する単位数に制限がある場合があります。一気に学習を進める際は、申請をする研修機関の1日の単位取得上限を確認しておきましょう。

例えばJPラーニング受講者の主な申請先である研修機関の単位上限数は以下の通りです。

研修機関ごとの受け入れ上限に注意

取得した単位は薬剤師認定制度認証機構(CPC)が定めるどの研修機関の申請にも使用することができますが、研修機関によって他の研修機関が発行した単位の受け入れ上限があるなど、ルールが異なります。ご自身が取得した単位はどこの研修機関が発行した単位なのか?申請を予定している研修機関の条件はどのようなものなのか?を確認した上で申請をするようにしましょう

例えばJPラーニングで認定に必要なすべての単位を取得した方は、G13一般社団法人薬学ゼミナールの発行した単位が100%ということになりますので、下記のような申請になります。

研修機関名 他研修機関の単位受け入れ上限 JPラーニングの単位使用
 G13 一般社団法人薬学ゼミナール  他研修機関の単位受け入れは新規50%、更新5単位まで  JPラーニングの単位のみで申請可能
G01 日本薬剤師研修センター  他研修機関の単位受け入れは50%まで  他に日本薬剤師研修センターが発行した単位が20単位以上必要
 G08 石川県薬剤師研修センター  他研修機関の単位受け入れ上限なし JPラーニングの単位のみで申請可能
G26 公益社団法人 東京都薬剤師会  他研修機関の単位受け入れ上限なし JPラーニングの単位のみで申請可能

まとめ

認定薬剤師の申請に関して、どの程度知っていましたか?申請自体は難しくないものの、制度を理解していないと、更新の学習を忘れてしまったり、申請に不備があったりと、せっかくの学習も無駄になってしまいます。

ポイントをしっかり押さえて、認定を目指しましょう。

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